落語家
三遊亭楽太郎さんが円楽を襲名して数カ月たちます。楽太郎さんの落語は数回しか聞いたことがありませんがうまいんでしょうね。なぜこんな話をするかというに、先日長距離ドライブをする機会があり先代5代目円楽のCDを聞きながら走っていて思ったんです、あまりうまくないと。CDやテープの悪いところは年がわからないことで何歳ごろの録音なのかは出来具合で判断するしかありません。芝浜の枕を聞いていて艶話が生臭くなっています。若いころの録音なのでしょう。その点円楽の師匠の円生はどんな艶話も生臭くなくすごい話術をもって演じています。もっとすごいのは円生の兄弟弟子の志ん生です。晩年脳梗塞を患ってからも高座を努め話をしてくれるんですが何をしゃべっているのかわからないんです。それでもみんな一言でも聞き逃すまいと耳をすましています。ですから私たちもこれから何をしゃべっているか解らなくなってきたら艶話を大いにしようではありませんか。そうすればみんな一言でも聞き逃すまいと耳をすまして聞いてくれるはずです。無理に落として終わります。
高座に座ったストーブ
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