マツノザイセンセンチュウとマツノマダラカミキリ
7月10日 はれ
長野市から峠を越えて飯綱町に入る道があります、通称坂中峠。
この道から谷を隔てた山腹を見れば枯れた赤松が随分目立つようになりました。
松枯れ病です。
上田市の赤松林が全滅したように長野市まで松枯れ病が広がってきているようです。
松枯れ病の原因は線虫。
元気な木に線虫が取り付くと3日で100倍のスピードで増殖、1本の成木を枯らすに一年あれば充分。
線虫は自分から動いて他の木に取り付くことはできません、この線虫を運ぶのがカミキリムシ。
カミキリムシは線虫が枯らした木に卵を産み付け、線虫はカミキリムシが卵から成虫になって飛び出すときに体に取り付いて新しい木に移っていく相互依存の関係。
この2つが揃うとが急速に松枯れが広がっていきます。
空中散布でカミキリムシを根絶やしにすれば松枯れ病は収まるんでしょうが 他の生態の影響を考えれば簡単ではありません。