ギャラリーか画廊か
合併して長野市になってしまった村に鬼無里があります。私の好きな村です。ここは時間が止まっているのかと思うほど変化していない所がたくさんあります。ある人の紹介でこの村にある杉山を見に行きました。道路は3mほどですが、昔の九十九折れの道を拡幅したので大きなトラックは行けません。数軒の家があるだけの集落で土蔵と古民家が風景に溶け込んで実にいい感じなんです。又トラックや起重機などが無い時代に山奥でこんな大きな家を建てたもんだと感心するばかりです。今の私たちは車が入れない所で家は建てられないと思います。このような集落に木造の平屋建ての築10~15年ほどの建物が目に入りました。外装は杉板で経年変化で自然に黒ずんできておりなかなか味わいが出てきていますが、そのガラス窓に黄色の文字で「ギャラリー」なんて書いてあります。この古民家の似合う鄙びた村にカタカナの横文字は興ざめでした。せめて画廊とでも書いてくれればいいのにと思うばかりです。
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