リフォームは慎重に。
5月16日 はれ
明治3年を調べたら西暦1870年、いまから140年以上昔にさかのぼります。 きっと未だちょんまげが頭にのっていた頃だったのではないでしょうか? その年に建てたという民家が残っていて定年退職した持ち主がリフォームするかどうか悩んでいました。 明治3年といえば作ったのは江戸時代を過ごしてきた大工、左官のはず。 昭和期の電動工具で作られた家と違ってそれこそ手作りが基本の作り方、手を加えるなんてもったいないもったいない。
数年前の話をします。隣村に明治後半から大正初期に建てられたと思われる大きな茅葺きの家があって、その時は茅葺きの上にトタンをかぶせてありましたが古民家ということで移住希望の方が650万円で買われたそうです。 そして手を加え手を加えでリフォームに1600万円かけたんだそうですよ。 数年後やっぱり都会が恋しいとリフォームした家を売りに出したら買い手が付きません。 そのはずなんです。古民家は欲しくても新建材を使ってリフォームしたのでは趣も半減、「ばあさんがハイヒール」みたいな言われ方で買った時の半値300万円で処分したそうです。
そんなことにならないようリフォームは慎重にと言ってあげました。
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