八日堂縁日
1月8日 小雪
早朝上越方面は水まじりの重たいシャーベットの雪が10cmほど積もっておりました。 それでも交通に支障はなく 除雪用の大型重機が作業時間のアリバイ作りのため 排土板をあげたまま何台も動いておりました。
そうこうするうちに長野県に入りましたよ。 野尻湖西側バイパスまで来たころ 東の空が明るんで 今日も降雪の気配なし。 雪の無いまことに珍しい景色であります。
さて、きょうは信濃国分寺八日堂の縁日です。 縁日で売られる泥ヤナギで作った蘇民将来の六角柱が有名です。
この蘇民将来って何のことかご存じですか?
昔むかしの神話の時代。 スサノウの神が旅の途中で宿を乞うた一軒の家。 暮らしぶりは真に裕福そうな家構え、住んでいたのが巨旦将来。 しかしこの家では何かと難癖をつけて宿を貸してあげなかった。 仕方なくスサノウは隣のあばら家然とした家を訪ねて一夜の宿を願った。 貧乏を絵に描いたような暮らしであるにも関わらず できる限りのもてなしをしてあげたのが蘇民将来。 ということで蘇民将来は人名だったのです。
そして この巨旦と蘇民は兄弟で巨旦が弟、蘇民が兄という関係。
後日、再訪したスサノウは弟に嫁いでいた蘇民将来の娘に茅の輪の帽子をかぶせ、他の人と区別のつくようにして弟の一家を全滅させてしまったという恐い話なんです。
それからというもの わが家は蘇民将来の子孫であると、札や角柱を貼ったり立てたりで 厄災を避けるようになったということです。
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