坊が池
むかし、むかし 青柳村に仲睦まじく暮らしている夫婦がおった。 ある日、妻が池の端で洗い物をしていると突然池が金色に光って龍が現れ妻はいつのまにか雲の上におったそうな。
夫婦の間にやがて男の子が生まれたそうじゃ。 男の子は眠るときいつも「きっと寝ているところは見ないで」と念をおして寝付いたそうな。
夫婦はそんな約束を違えて眠っているところをそっと覗いて見てしまった。すると布団の中は池になっていてなかで子竜が寝ていたそうな。
正体をみられた男の子はそのまま天に昇っていって二度と帰らなかったということです。
青柳村の人々はそれ以来池に子竜が住んでいると言い伝えているそうな。
その後の夫婦仲がどうなったかまでは伝えておらなんだ。
だいたい昔話というものは不自然な話が多いんでまいっちゃいます。 きょうの民話も なんか変でしょう。 儒教的な考えで男尊女卑、腹は借り物なんて今では通用しないことがちょっと以前まで普通に世の中にあったんですから。
子竜が住むと伝えられる坊が池。
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