自在鉤
下の写真をご覧ください。 立派な鉤つけでしょう。 旅館のホールに陳列してあったものを写真に収めておいたものです。
魚は鯛でしょうか?丸々と太ったお魚です。 手に入れた経過は聞きませんでしたが何処かの裕福な庄屋さん家の囲炉裏で活躍していたんでしょう。
囲炉裏で燻されて真っ黒に煤がついていたものを洗って磨いたと思われる艶がでていました。 魚の顔がかわいいので彫った職人の人柄がわかるような気がします。木目から朴かシナの木と思われますが鑿跡から大工の棟梁が彫ったのではなく専門の彫り師の手によるものかもしれません。
囲炉裏は火を使うところ、そこで反対の水に関係するもので陰陽をバランスさせていた昔の人の知恵です。 この先再度囲炉裏が家の中央に設けられる日が来るかも知れません。その時はこのバランスも忘れずにいたいものです。
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