針供養
2月8日 水曜日 くもり 0℃~
今日二月八日は針供養の日。
布や皮など穴を開けながら糸を通す先導役の針。
業務遂行中に曲がったり折れたり 事故に遭った針に 最後は柔らかい豆腐やコンニャクの中でお休みください と言うのが針供養。
針といえば思いだす話があって ご披露しますね。
昭和2年生まれの方の話です。
戦前 満蒙開拓少年義勇軍に参加し敗戦直後ロシアに捕まり捕虜生活。
寒さと栄養失調で仲間が死んでいく中 寒さ凌ぎの着物の繕いは必須。でも針が無い。
どうしたかと言うと 作業に使うワイヤモッコからワイヤーの切れ端を持ち帰り延ばしたり曲げたりで針を自作。それで繕いしたといいます。
ロシアの番兵は日本人は器用だと褒めてくれたとか。
さて、本題の針供養。
昔は供養後、針の刺さった豆腐やコンニャクは庭に掘った穴に埋めたんだそうです。
ちょっと危ないんじゃない!
今は使い道も一杯あって、むしろに刺してもいいし 口に含んでも 真綿にくるんでも 天井覗いても。
そんな訳で 針供養後の針は丈夫なケースに入れ取っておきましょう。使う時がくるかもしれません。