イチョウが散ると雪
11月2日 月曜日 あめ 6℃~12℃
おばあさんの昔話を聞きましょう。
11月になりました。 子供たちは雪を待っています。
そこにおばあさんが通りかかって子供たちに言いました。
まだまだ雪はふらないよ 雪の降るときは冷たい風がイチョウの葉を散らしてから。
子供たちの通う学校に大きなイチョウの木があって 黄色い葉っぱがいっぱい付いてます。
はやく葉っぱが落ちないかなー
その夜のことです、家がミシミシ音がするほど風が吹きました。
夜が明けて子供たちは学校に急いで行ってみました。
けれどもイチョウの葉は枝にしっかりしがみついて ぜんぜん落ちていませんでした。
子供たちはがっかりです。
それから数日後、とっても寒い夜がありました。
家の中で布団にくるまっていても寒くて 体をまるめて寝るのがやっと。
あさ起きたらあたり一面真っ白く霜が降りています。
次の日、冷たい風が吹いてイチョウの木の下は黄色い絨毯を敷いたよう。
そして次の日、冷たい風が雪を運んで黄色い絨毯はみるみる白い絨毯に早変わり。
おばあさんの教えてくれた 通り イチョウの葉っぱが風に舞うようになると雪が降るんです。