樹齢50歳
3月10日 くもり 寒い 朝うっすらと雪
隣町の山から杉の木を伐り出しています。
根元で40~45cm、12m上で25cmの直材。樹齢は50年。 昭和40年代初めに植えられた木です。
時代は外材がドンドン輸入され国内の林業が押されつつあった頃。
まだ世の中に明治生まれのおじいさんと大正生まれのお父さんが幅を利かせていて 国家100年の長期思考で世の中をみた方がいてくれたんです。
その後 世の中のリゾートブームで山林がゴルフ場やスキー場に伐採され遊び場になってしまいました。
それが50年後に村の財政を圧迫する負債になろうとは思いもよらなかった事態に発展しております。
杉の木ならば50年後負債ではなく財産になっていたものを。
いま人生80年の世の中です、国家200年の向こうまで見通す目を持たなくてはいけないと 50歳の杉の木がわたしに教えてくれました。