栗の木
12月22日 くもり
昔 昔のその昔の話です。
戦争が終わって食糧難の時代、子供たちの食べ物も不足がち。 そこで栗の木を植えて少しでも足しにしようとお父さんは考えました。
桃栗三年と言いますから数年で願いは叶って秋には栗の実を落としてくれるようになりました。 お八つによし炊き込みご飯によしと楽しませてくれたものでした。
あれから数十年、植えたお父さんはとっくに他界し 今は長兄が面倒を見ていますが栗の木はドンドン成長して今では天を覆う様。
さて、そうなると宅内で納まりきれず枝が隣地まで張り出して・・・栗が落ちるのはいいとして栗だけじゃ無い、イガまで落ちて苦情が来るようになってしまいました。 確かに栗のイガは厄介物、触っても踏んでも痛い!の悲鳴。
で、隣まで出かけて行って屑ハサミで拾い集めてお持ち帰り、焼却処分。 そんなことを何年も続けていたけど この土地も私の代で終わり、後継ぎはこんな処は要らないと言われちゃった、と長兄は言います。
そんな事情があって栗の木を伐採することになりました。 行ってみれば枝の半分が越境しちゃっています、これでは苦情の種になるのも仕方ない。
さて、どんな伐り倒し方がいいのかよ~く考えないと両家から苦情がきそうです。
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