山小舎からの手紙

お昼の気温17度、あったかいのではなく暑いと言ってもいい気温。　冬仕度でいるんですから昼飯を食べていると汗が出てきました。 さて、突然ですが「ノラボウ」ってご存知ですか？　ノッペラボウではありません、ノラボウですよ。　話しの途中にでてきた不思議な言葉に思わず聞き直してしまいました。

話してくれたのは東京都在住、野尻湖近くに山小屋を持っていて月に一辺は山遊びにみえる私と同年代のおじさん。　都会で農地を借りて奥さんと畑作に精出している定年農業人。　で、ノラボウが美味しい！　と話しに出てきたわけ。

ノラボウ　ノラぼう？？？？　ノラボウって何だっけ？　小松菜と同じようなもの、　野沢菜の薹たちみたいなものと解説してくれました。　アブラナの一種のようです。

知らない事ってあるもんですね！　もちろんあって当然なんですがアブラナにも知らない名前が出てきてビックリ。　それとも知らないのは私だけ？　語源は野良に自然に生えている「野良生え」から「ノラボー」になったようです。

4月から展示棟をオープンします。　　冬の間雪の為クロス状態でありましたが　暖かくなって雪も融け行き来が楽にできるようになったのでやっとオープンです。

そこで夜掃除方々ストーブに火を入れました。　赤々と燃える炎は人間の本能を目覚めさせてくれる唯一の道具だと私は思っているんですよ。　なにせ火を手に入れたから大自然の中でも人間が生き残れたはず・・・なんてことを考えていたら　寒かった室内も春のポカポカ陽気を通り越し一気に真夏の気温まで上がっていました。

薪ストーブ一台あれば暖房だけでなく、湯沸しから料理まで熟してくれるんですから燃料さえあればこんな良いものは無いと思うのですが如何？・・・なんて春に言う宣伝じゃ無いか。

3月最後の日曜日となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか？　花のお江戸は桜が見頃のようで、家族で友達で桜の花の下で宴を開いている方も多いのでは。　こちらはようやくマイナスの気温から解放され防寒着を脱いでも居られるようになりましたが桜はまだ随分と先の話です。

さて、桜は未だでも雪解けとともに陽の当たる土手に一番に咲く花をＵＰします。　あえて名前は記しません、あまりに無粋な名をつけられて咲くのも遠慮しているような花。　　この名は実の形から付いたもので花には何の罪もございません。　そこで可哀そうに思った方が別名「星の瞳」なんてロマンチックな名を付けてあげたようです。

変な名の花は他にも、奇想天外や小便の木、屁糞かずらなんてものすごいのもあって何ともはや！なんです。　又生えたところが植物学者牧野富太郎邸のゴミ溜めで、付けられた名が「掃き溜め菊」。　花の気持ちも知らないで人間が勝手な名を付けております。

きょうの暖かさで爬虫類も動き出しました。　日当たりのよい土手に痩せこけたトカゲが張り付いていました。　暖かいとは言ってもまだ15℃、動きが遅くカメラを向けてもジッとしています。　少し下には雪があって冬眠明けには早すぎる・・・・暖かいのでちょっと起きてみたというところでしょう。

トカゲの面白い話。　　トカゲのシッポ切りは有名ですよね、ネコなどに捕まってもシッポを切って逃げてしまう保身の術。　その後新たなシッポが生えて復活するわけですが、このシッポはもう切れないんです。　同じ手で逃げようとしても無理、ネコのオモチャになるだけ。　又　二度目のシッポは最初のシッポより短いものしか生えてこない。　トカゲの美男美女はシッポの長さで決まるので一回シッポが切れるとなかなか結婚相手が見つからないというおまけが付きます。下の写真のトカゲは生まれたままのシッポの長さを持っているようです（体長の3倍くらい）。　もう一ト月ばかり穴の中にいろよ、日が落ちればマイナス、凍死しちゃうぞ。

春の味　フキノトウ。　今まで美味いということだけで食べていたのが意外と健康効果があるんだって。

含まれる成分はビタミンＢ1　Ｂ2　Ｅ　Ｋ1。　その他　カリウム　リン　鉄　葉酸　食物繊維などなど。　カロリー量は100ｇあたり45ｋcal。

苦みは抗酸化作用のあるポリフェノールの一種フキノール酸、アルカロイド、　ケンフェロールなんて聞いたこともないような成分があって、　　フキノール酸は花粉症予防　咳止め効果。　アルカロイドは肝機能強化で疲れ解消。　ケンフェロールは活性酸素などの発がん物質抑制。　カリウムはナトリウムを排泄するので高血圧予防。　葉酸は消化器官の粘膜再生に必要といろんなことに効くようです。

抗酸化作用があって老化防止になるんですからいつまでも若々しくいたい人は是非お試しください。　ただし犬の散歩道に生えていたものは以上にあげた成分以外にもありそうですから気をつけましょう.

上はノビロ

ツバメが渡ってきていましたよ。　場所はここから10ｋｍばかり東の上信越自動車道信州中野インター入口付近。　信号待ちをしているとスイーっと二羽で飛んでいました。

日本野鳥の会ではツバメ飛来日の統計をとっていますよ。　今年の一番は2月24日、佐賀県鹿島市に、3月14日には高知県香美市で確認されていました。　その後3月24日になると長野県東御市、新潟県上越市、新潟県三条市などで確認されていますからこの団体と一緒に中野市に飛来したのでしょう。

ツバメは春を連れてきてくれる嬉しい鳥、わが家で一番早くツバメを観測したのは10年前の3月28日でした。　遅い時は4月末まで見られないときもあって今年は早いほうなんじゃないかな。

鴨はネギ、ツバメは花粉背負ってくる・・・・詠み人知らず。

食べ物を床に落としても3秒以内に拾えば悪い菌は移らないという3秒ルールって知ってました？　生まれも育ちも中野市の50代の男性から初めて聞いた法則です。　この方、取引先の支店長さんで、ある日お茶菓子を床に落としてしまったんです、すると即座に拾って一吹きして3秒ルールといって食べました。

そんな便利な法則俺の子どもの頃無かったぞ！　というか、もったいないが先にたって時間など問題にしないでで口に入れていたんです。

雑菌を嫌う発酵食品ヨーグルト。　ヨーグルトメーカーで作り続けていたんですが雑菌が入って分離、失敗してしまいました。　そこで今度は牛乳を買いそのままパックに種を仕込んで作るようになりました。　このほうがいつも新しいパックで清潔だし容器の洗浄の必要もなく上手くいってます。

中野市七瀬の陸橋付近を走行中青い制服が見えたんです。　最初はね、工事中のガードマンかな？って、それとも隠れてシートベルトの取り締まりかと思ったんです。　夜シートベルト着用の癖が無かった私は慌ててやりましたよ。

ところが50ｍばかり進むと又青い制服の方が赤光灯を振っているんです。　今度はひき逃げでもあって検問してるのかと思いました。　それから50ｍばかり進むと同じように青い制服が立っているんです。　道路を見通すとかなりの数の警備の人が動き回っているようにみえます。

ついに車を止めて警備員に聞きましたよ、「どなたかみえるんですか？」　「皇太子ご家族が車でお通りになります。　お迎えしますか？」

ラーメンやさんの駐車場を借りて道路に並ぶギャラリーの仲間に入れてもらいました。　車ですから一瞬ですがお迎えの人並みのいる所ではスピードを弛め車内灯を付けてにこやかに手を振って行かれました。　東京からずっと車中で疲れているでしょうに素敵な笑顔でしたよ。　我が妻は感激でハイになっていました。　私は同名でもここまで違うのは何なんだ？と妻の顔をしみじみと眺めておりました。

春めいて来たよ！なんて喜ばせておいて今朝は吹雪で明けました。　暖かい日を体験しちゃうと寒い日に戻るのは嫌ですね！真冬日になってしまいそうな空模様をながめながら週が始まりました。

一週間の始まりはいつ？日曜日、あるいは月曜日？　諸説紛々として何を信じていいのか解らなくなるのでありますが要は走ってから休むのか、休んでから走るのかの違い。　6日走って1日休むのは同じ事。仕事量は変わりませんて。

何ゆえこのような問いかけをしたのかと言うと、自営業にも月曜病はあるんで特に今朝のような天気では仕事の気が失せてしまうんです。　どうしたもんじゃろか、若いもんにまかせて炬燵で居眠りでもさせてもらいましょうか。　その位動くのが億劫になっちゃう月曜日の朝でした。

飯縄リゾートスキー場は今日まで、明日から年末までオフに入ります。　スキーをなさっている方には残念なシーズンの始まりであります。　また春を待っている方には胸躍る季節の始まりでスキー場の閉鎖が冬と春を分けた日になるような気がします。　とは言ってもスキー場付近はまだ1ｍ以上の雪が残り花咲く春にはもうちょっとというところでしょうか。

昨日は彼岸、昔　彼岸片道なんて言い方があって雪深いところでは冬の間踏み固めた雪道が片方融けだす頃なんて教わったんです。　しかし、このごろ彼岸に行くのは片道切符。帰り道は無いんだよ、と言っているように聞こえてしまうのは年の所為？

来シーズンの雪を待つ位の若い気を持ちたいものであります。