雪は風流じゃない。
信濃毎日新聞一面の囲みに四季の一茶が連載されています。 そこに載る句はあまり有名な句でなく知らないものが多いんです。 もっとも2万句から詠んだんですから一茶研究者でもない限り知らない句の方が多いのは仕方ありません。
さて、今朝の句 「雪 行け行け 都の たわけ 待ちおらん。」
意味は 雪よ 都に行け 都では 愚か者が 待っているぞ! だと解説されています。
雪国育ちの一茶にとって雪は敵であり厄介者、愚か者とは雪を風流だという都会人。
他の句に 「花の 月のと ちんぷんかんの 浮世かな」 なんていうのもあって一茶にとっての風流は 都会人とは相容れないものであったと解説の矢羽教授は言っています。
雪国の苦労を知っている者なら誰しも感じる思いを 250年前の一茶も同様の思いをもっていたんだと知った朝でした。
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