目を立てる。
製材機で使っている帯ノコは巾15cmほど長さは7~8mの帯状の薄い鉄板を溶接してくっつけてリングにしてあります。
ここに大きな刃を数百個つけて材木を縦引きして柱にするのが製材であります。
今、この製材業が衰退の一途で96年に14000あった工場が07年には8000工場に半減しています。
地場産の木材で住宅をとの掛け声は勇ましいのですが、これを製品化する工場が減っている現状をみれば どこかに無理が生じているはず。
実は問題は製材工場の減少の問題ばかりでは無いのです。 製材工場を動かすためには帯ノコの目立てをしなければなりません。
この目立て工場も減少の一途で長野市近郊にあった数か所の工場が閉鎖しており、今お願いしている目立て会社が閉じてしまえばもうお手上げ。
一つの仕事を仕上げるには裾野の広いバックアップがあってこそ成功するのですが、一度斜陽になりはじめると裾野に蓄積してあった技術まで無くなってしまいます。 もったいない限りです。
今日、目立て工場を訪ねたら若い職人が3人も働いていて頼もしく感じました。 是非技術を継承して欲しいものです。
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