2013年8月16日

三つ紐切

Filed under: 未分類 — 土倉製材所 @ 6:35 AM

立木を切り倒すとき、チェンソーで受け口を先に作り、その後 追い口から刃を入れて受け口方向に倒します。

これが一般的な倒木方法ですが、時として枝の張り具合や木の立ち状況から追い口方向に倒れてしまうことがあり、楔を打ち込んで修正しながら倒します。

古来からの倒木に三つ紐切という方法があります。 正三角形の各頂点部分を残して他を斧で穿って切り倒すもので、私も初めてこの方法で切り倒す映像を見ることができました。

意外だったのは、倒れる方向が私の考えとは逆だったことです。 正三角形の各頂点を残して立っている木の一つの頂点を切り取ると、切り取った方に重心は移り倒れると私は読んだのです。 ところが映像は反対の残った2頂点側に倒れていきました。

何故こんなことになるんだろうと考えてみるに、映像ではわからない木の傾がり塩梅や枝の張り具合で重心がそちら側に移っていることを読んで2頂点側を決めたのでしょう。そうでなければ三本足の椅子の一本が折れたとき残った二本側に倒れるという物理の本に載っていない現象が起きたことになってしまいます。

この映像を見てその通りに木を切り倒したら怪我をしますから気を付けましょう。 まだまだ暑い日が続きます、奥方から縁の紐を切られないよう細心の注意でまいりましょう。

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