2011年9月25日

三九郎

Filed under: 未分類 — 土倉製材所 @ 6:22 PM

同年代の中信の方から聞いた話です。

松本を中心にした中信地方で一月十五日の小正月に行われるドンドン焼きを三九郎と言います。今から五十年ほど前は三九郎を小中学生だけでつくっていたそうで、山に行って木を切り出し農家をまわって藁を集めます。中をカマクラのようにして子供たちが餅を焼いたり甘酒を温めて遊んだそうです。他地区の三九郎を襲撃して火をつけて燃やしてしまうこともあったそうです。子供たちを統率し襲撃する作戦をたて他地区を襲うわけで、何か所もの三九郎を灰にした伝説に残るガキ大将もいたそうです。私たちの地方にもドンドン焼きはありますが、ほとんどを大人が作り子供たちは燃やす材料を集めてくるぐらいの役目しかありません。昔の三九郎のように子供たちが集め、作り、中で遊び、またまた襲撃して火をつけるなんて、トムソーヤーもハックルベリーもやったことがない大冒険ができ素晴らしいことだと思います。しかし、今やったら大問題になるでしょうな。

どうです、我々大人が冬になったら地区ごとにでかいドンドン焼きをつくって中で酒を飲み他地区を襲って火をつけてあるくなんてこと、やってみませんか。

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