板倉
何日か前の新聞に茅野市の板倉の記事が載っていました。ログハウスの原型とでもいえるような建物で三寸厚位の板を組上げて作ってあり移動も可能な収納建物です。私がこの板倉に気がついたのは三十数年前東部町から和田峠を抜けるときに崩れかかった土蔵がありその骨組みが栗の板を組上げた板倉でした。北信地方の土蔵は柱を建てて壁小舞をほどこし左官さんが粘土まじりの壁土を何回にも塗り重ねて作ってありますが時々上述の板倉も見る事があります。昔の人の話では板倉は金持ちの貴重品をしまっておいた蔵で簡単に壁に穴が開けられない構造だと言っていました。確かに小舞に塗った土壁はネズミ小僧次郎吉が(しころ)や(くない)で簡単に穴を開け侵入するシーンが映画にでてきました。この板倉を移築して使うことになったと記事では結んでいましたが、いままで重機で粉々にしてしまった解体が少しでも木材を使い回して有効利用できれば良いとおもいます。
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