秋田犬 横手号の思いで。
歳をしたせいか この頃昔話ばっかりで恐縮です。 本当のことを言うとネタ切れで未来に向かないで 過去をほじくり返してのネタ探しなのであります。
わたしが初めて犬を飼ったのが今から40年前、25歳の頃であったと記憶しております。 どうです、25歳、わたしにもこんな頃があったのです。
製材機 (材木を所定の寸法にする機械)の台車(トロッコの電気番)に乗っていた私は 傍の道路を犬を連れて通りかかった知り合いの小父さんに大声で呼びかけたってもんです。
「どうしたの?その犬」 「この犬の母親が妊娠中風邪を引いたんで注射しちまった、そしたらいくら経っても歯が生えてこねえんだ、 だから保健所にいくんだ。」
わたしは即座に浦島太郎を思い出し この犬を貰い受けたんです。 立派な秋田犬でした。 時は経ち大きくなっても相変わらず歯らしきものは出てきません。
ある日、材木泥が倉庫に侵入しました。 犬のいることを知らない泥は いきなり大きな秋田犬に吠えられ食いつかれて大きな悲鳴をあげ助けを求めました。
竜宮城には連れて行ってくれませんでしたが泥棒から守ってくれた犬でした。
泥棒はどうしたかって? 犬を押さえているあいだに逃げてしまいましたよ、しかし悪いことはできないもんで一年後捕まりました。 盗んだ材木で自分の家を作っていて完成間近だったとか。
歯の無い犬で「はなし」だよーーなんてんじゃ無い、本当のはなし。
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