「やら」 には色んな意味があるんです。
「霞むやら 雪の降るやら 故郷山」 24日付信毎一面、四季の一茶に載った俳句です。 春の黒姫山を柏原で詠んだとあり、こんな説明がなされてました。
「春の遅い黒姫山は霞んでいるのか雪が降っているのか、うすぼんやりしてよく見えない。 故郷の山を一茶らしくやや謙遜して読んでいる。」
私がこの句を読んで感じたのは、春の遅い柏原では 春と冬が同居しています。 暖かく霞む日もあり、寒くて雪の降る日もある故郷の山だよ、と言っているように思えるのです。
柏原と黒姫山は霞んでいるか雪が降っているかわからない距離感ではないんです。黒姫の岩場にいる熊が柏原から見えるんですから。
柏原からは肉眼で登山者が見えます。
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